HOME ぴよぴよ 4ページ > 家庭治療器「サンビスタ」 取扱説明書 1. 2. 3. 4. サンビスタを検証 「石原説」から考える色覚治療(療法)

4-1 家 庭 治 療 器「 サ ン ビ ス タ 」

かつて日本の医学界に、訓練によって色覚の向上を目的とする、機器があった。 昭和42年(1967年)に発売された某大手電機メーカーよる電子色神訓練器「サンビスタ」です。(当時、大手電機メーカーの研究陣が、総力を挙げて、改良、小型化につとめたものであるらしい。)

この訓練器は、「色覚異常者(赤緑異常者)でも網膜での形状的な異常がない。」と言う医学的根拠と、電気生理学の本川弘一元東北大学長(故人)が実証した「色の波長と電気の周波数とは、音の場合と同じような共鳴現象を起こす」という理論に基づき、作製された。 の光の波長を強める周波数を用いて電気的な刺激を与えれば、色覚異常がよくなるかもしれないと言う考えで試作器が作られ、向上がみられた物のようです。

サンビスタ しかし、難点として、色覚に変化が見られるまで、かなりの時間がかかり、本人の努力(長期にわたる通電による訓練)が欠かせないこと。場合によっては、殆ど変化がないなどの、ばらつきが有ったことです。

結果として、強度の異常の場合には、正常になると言うより、最大限の効果でも、改善がみられると言う程度で正常になったと言い切れなかったこと。人によっては、「全く効果がなかった。」と言う結果もあったようです。

なかなか成績の上がらない、訓練法であったことが災いして、「電気刺激などでは色盲色弱は治らない(向上しない)」という観念が、訓練器使用者やその家族、医師の間に強く定着してしまった残念な結果であった様です。

今更、なぜこのようなものを取り上げるのか?疑問に思うかもしれませんが、ここに色覚医療(治療)の次の出発点があると私には思える事と、後の治療を前提とした色覚医療に大きな影響があったと考えているからです。しかし悪いことに、当時の医学界の状況、「サンビスタ」のある意味失敗が、分岐点となり「色盲不治説」?と言う考え方が医学界の通説として定着していったのではないかと思われます。(あくまでも個人的な意見です)
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4-2 取 扱 説 明 書 の 内 容 ( 一 部 抜 粋 )

以下、訓練器についてきた、説明書抜粋です。おもしろいことがいろいろ書いてあります。
目 次  1. 特 長 と 目 的 | 2. 訓 練 の 方 法 | 3. 訓 練 の 効 果 | 4. ご 使 用 方 法

電 子 色 神 訓 練 器 ”サ ン ビ ス タ ”
今まで不治の病として、社会から放置されていた色盲のために、のぞみを断念せぎるを得なかった皆さん、これから苦悩を克服する時代です。
関西大学の医学博士 今村先生は、この10年間、色盲治療の問題に正面から取り組み、不可能であった遺伝の領域に電子のメスを入れ、その改善の探求にたゆまぬ努力を続けて来られました。そして奉仕の精神に徹する○○社が今村先生と協力して、遂に画期的な電子色神訓練器「サンビスタ」を完成したのです。

この電子色神訓練器「サンビスタ」は、ひとりでも多くの方が明るく輝やかしい未来へ向 かってたくましく前進されることを願って開発されました。そのため、「サンビスタ」は、安全・堅牢で、しかもできるだけ簡単にご使用いただけるように設計されています。
しかし「サンピスタ」は、遺伝的欠陥である色盲を訓練によって色別機能を向上さすのですから、それまでの期間は、使用なさるあなたの努力如何によってかわってきます。 色神の機能向上のために、一日でも早く本器に慣れ、その欠陥を克服され、明るく希望に満ちた未来を築き上げてください。

原 理
1.特 長 と 目 的

一般に色盲・色弱といわれる先天性色覚異常は、遺伝に因るものですから、これを生れながらの正常にすることは絶対に不可能です。しかし、色覚異常は決して色が見えないのではなくて、色相を見分ける力(弁色能)が正常よりも劣っているのに過ぎません。
従って、色相を見分ける力が訓練によって向上すれば、正常に近付くことは可能です。 一般的に、先天性の形質(性質)でも、形態的なものを除いて、機能的なもののみであれば、適切な刺激によって、根気よく機能訓練を続ければ、その機能が向上することは、現代医学の常識です。

例えば、人間は誰でも水泳の能力を遺伝していないので、泳ぎを習っていない人は、水中では全部おぽれてしまうのが当然ですが、身体に形態的な故障がなければ、誰でも自分の努力と練習によって泳ぐことが出来るようになります。しかし、どんなに泳ぎ上手になっても、やはり人間であることには変りはなく、水棲動物にはなれません。
色覚異常を本質的に正常にすることは不可能ですが、訓練によって弁色能を向上させて、その人の生涯に色彩生活で困ることが無いように出来れば、この訓練の目的が達成されます。

光の三原色は、であって、その何れの色について感受性が特に低下しているかによって第1異常()、第2異常()、第3異常()といっていますが、少なくとも日本では第3異常はなく、全色盲(弱)を除けば、殆んどすべての先天性色覚異常は、第1異常か第2異常であっての色覚機能が低下しています。

この訓練方法では、などの色を感じる仕組みが、それぞれ異った周波数(共鳴周波数)の電流によって刺激されることを実証された東北大学の学長・本川弘一教授の理論を基礎として、の色覚機能を、共鳴周波数電流で選択的に刺激して、これを長期間続けることによって、それらの機能を高め、生れつき低下している色を見分ける力を向上させようとするものです。従って、これは治療でも、矯正でもなく訓練であって、本人自身のたゆまざる努力によって色覚の機能を高めようとするものです。この訓練器は、だけの基礎的訓練のための器械です。

この方法によって訓練効果を挙げるためには、次の三つの条件が満足されなければなりません。
第1は、自分自身の生れつき低下している色覚を訓練して正常に近付け、日常の色彩生活に困らないようにしたいという強い熱望を長期に亘って持ち続けること。たゆまず、あせらず、正しい訓練を続けるための努力が最も肝要です。

第2は、正しい訓練方法です。各人に最も適した刺激強度の電流を使用すること。その最適刺激量は各人に共通しているのではなく、人によって大きく変動するので、指導する医師の立場からも、訓練する当人にも最もむつかしい点であり、効果に重大な影響があるので、良く理解することが心要です。

第3は、訓練によって弁色能が向上してくれば、色覚実用化のために、各種の色彩認知と過去の色感修正のための努力が心要です。この訓練は、単に、入学式験、就職試験、運転免許試験などの際に、正常として合格することを目標としているのではなくて、先天性色覚異常の遺伝性は終生治らないけれども、その低下している機能を訓練によって向上せしめて、実際の色彩生活に支障のない程度にまで、正しい色彩認知機能の力を養い、各種の色彩について間違いを起さない自信をつけることを目標としています。

単に、色神検査をパスするためには、従来、1検査表の記憶練習などが行なわれているようですが、たとえ、このような「ごまかし」によって合格しても、異常はあくまでも異常ですから、その後も、色に関する問題に出逢う毎に、終生、自分の不完全な弁色能に対する劣等感と、自分の異常が何かの機会に露見しないだろうかと考える不安は、生涯の大きな精神的負担となるでしょう。この精神的負担を無くして、人生を明るくしようとするのが、この訓練の最終日標です。しかし、この目標まで到達するには、長期に亘る根気と努力が必要です。
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2.訓 練 の 方 法(一部省略)
すべて、訓練の効果は、本人の努力がなければ達成出来ないものですが、努力をしても、その方法が間違っていれば、無駄な骨折りとなります。そこで、正しい訓練方法の要点を次に述べます。
(1)電 極 の 使 用 法     省略
(2)適 正 な 電 流 刺 激   省略
(3)色 覚 実 用 化 の た め の 努 力
                                          カラス  カラス2
サンビスタの正しい使用によって弁色能が向上しても、直ちに正しい色認識が出来る訳ではありません。の基礎訓練によって、その色の区別が出来るようになっても、直ちに、各種の複雑な色彩分布を正しく認知することは困難です。

訓練によって弁色能が向上し始める時点は、色神正常に生れた乳児が成長につれて色を認知し始める頃と同様であって、単純な色は識別出来ても、複雑な色については当然困難でありましょう。子供の長年に亘る成長に従って、小学校などの図画工作などによって教育されて、次第に色彩感覚が養われて行くのですから、色神正常でも、色彩に無関心な人は色彩についての表現力は案外に乏しいものです。

人間は、機械と異って、面白い性質をもっています。人間は、眼や耳に何の故障がなくても、実際に見えている物でも、見ようとしなければ見えないし、聞えている音でも、聞こうとしなければ聞えません。その気がなければ、盲やつんぽと同然です。人間の感覚による認識は、意志というか、精神の集中が先行していると考えて良いでしょう。

色彩に関係のある職業人は、平素、色に関心をもって色を認識しようとしているから、自然に色彩に対す る感覚が養われています。色覚正常でも色に無関心であれば、僅かの色彩変化に気付かぬ事が多いでしょう。
色覚異常者は、更に、自分の色彩認識は駄目だと決めているから、色彩を認識しようとする気持がなく、その習慣もありません。そこで、色神訓練によって弁色能が向上してくれば、それから先は、自分の力で色彩を認識しようとする習慣を養うことが必要です。色彩に対して眼を見開くことです。

ところが、それまでの長い年月の、間違っていた色認識を修正しなければ、その向上した感覚も実用的に役立ちません。その為には、機会ある毎に、目がさめていて特別に作業をしていない時ならば何時でも、色彩を認識しようとする習慣をつけると共に、標準色票と目の前の物体色とを比較検討して、その認識を高めることも良い方法であって、それによって、色彩に対する正しい自信をつけることが色覚実用化のために大切です。これも本人自身の努力以外に方法はなく、本人以外には、指導医師であっても、単なる助言が出来るだけです。

また、自己の周辺に、複製名画をかかげたり、きれいな花を生けたり、色彩変化の多いカーテンを使った り、色彩豊かな環境を作って、これを眺めて色彩感覚を養うようにすることも良い方法でしょう。要は常に色彩に関心をもつことが大切です。
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3.訓 練 の 効 果
 先天性色覚異常は、その原因が生れる前から存在する機能低下ですから、その欠陥を最小限にして社会生活に困らぬようにする機能訓練において、短期間に大きな効果を期待することは、一般に困難です。

しかし、昔から一般に信じられている「色盲は遺伝であるから、一生の間に、良くもならなければ、悪くもならない」とする色盲不変説には、絶村的な根拠はなく、先に述べた訓練効果をあげるための条件を、指導医の指示に従って、着実に根気よく、長期にわたって実施すれば色覚が向上してくることは、既に多数の訓練成績が証明しているところです。

訓練効果が現われ始めるのは、毎日1回の正確な実施によって、色弱では、およそ2〜3カ月後から、色盲では、およそ6カ月後からです。色盲でも色弱でも正常範囲まで向上することは可能です。それまでの期間は人によって長短がありますが、平均的には色盲から強度の色弱まで、強度から中等度の色弱まで、中等度から軽度の色弱まで、軽度から正常範囲まで、それぞれ約6カ月を要するものと考えられます。
発明者 医学博士 今 村 勤 (注2)    
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ご 使 用 方 法
(1)まずレシーバー型電極の先端部の皮Aを、中まで充分しめるように、水でぬらしてください。
(2)写真のようにレシーバー型電極をはめ、「こめかみ」のところに電極が密着するようにして、頭部バンド@でレシーバー型電極を固定してください。
(3)本器のOUT PUTCの差込み部分に、レシーバー型電極のコードの先端にあるプラグBを差込んでください。
(4)タイマースイッチHを「入」(START)の位置にあわせてください。ここが訓練に最適の位置です。これでスイッチが入ります。
(5)電流測定の押しボタンEを押しながら、出力調整ツマミGを右に回して、次頁の電流測定のメーターが指導医の指定した位置まで振れるようにしてください。〔普通、電流計指示は上図のB(500μA)点で使用すれば良ろしい。ただし刺激の感じ具合によりこの指示点は、A(300μA)〜C(600μA)の間で変化させても良ろしい。〕この状態で目にちらつきを感じます。電流測定のメーターの調整が終りましたら押しボタンEから手を放してください。使用前、電流測定のメーターにより必ず指定された電流値に調整して<ださい。
(6)3秒毎に目にちらつきがあれば正常に働いているのです。これで操作は終りです。この状態でタイマースイッチHが「切」(OFF)の位置にくると、自動的にスイッチが切れます。
※その他、注意点、お願い、仕様、連絡先等、省略しています。

(注2)故 今村 勤(いまむらつとむ)先生 医学博士 色覚異常改善を研究テーマとし、長年にわたり子どもたちの治療に携われた。 大阪帝国大学医学部卒  陸軍軍医、関西大学(保健管理課長)、大阪色神研究所所長等を歴任。平成8年(1996年)8月没。また、次の治療器等を考案される。 無切開排膿治療器 生体内電極低刺激脈流治療器 色光共振周波交代刺激装置 パネルD−6考案(色覚検査用)
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4-3 「 サ ン ビ ス タ 」を 検 証

何が問題で、良好な結果が得られなかったのか?
目の網膜から、脳までの経路で、色覚情報を伝えているのは、光刺激から電気的刺激(信号)に変換されたもので、更に、の情報(刺激)に関しては、網膜での変換処理で終わるのではなく、視神経と深い関係がある事を「石原説」からだと理解する事が出来ます。
理論的には、サンビスタはかなりいい所までいっていたのではないでしょうか?しかし、何が問題であったのかをもう少し考察してみました。

先ず、「サンビスタ」が発売された当時、医学界ではどのように色覚異常のメカニズムを考えていたのかを上記の取扱説明書内より調べてみると、「サンビスタ」の「ご使用方法」の所に、「こめかみ」のところに…と言う記述が有ります。考えられることは、色覚異常は目の網膜とその周辺に異常の原因があり、その部位のみの通電に終始している様に思える事です。

また、上記説明書内での「色覚説」は、従来からの「三原色説」で解説されていて、「石原説」のような理解がされていなかった(難しかった)?視神経との関わりを理解できていなかった?とも考えられます。「サンビスタ」の開発は、「石原式検査表(石原説)」発表後(昭和42年前後)のものである事を考えると、「(ヤング・)ヘルムホルツによる三原色説」が、他の「色覚説」以上に相当大きな影響力を医学界にも持っていたとも考えられ、現在もその影響が現代医学に及んでいると思えます。(色を感覚として理解しているのではなく、三原色論の様に物の性質、或いは光の性質として捉えている?)

医療としての基礎的な人の色覚に対する理解不足?(石原説が理解されていない事) によって、「サンビスタ」による色覚訓練も、思う程の成果を残せなくなり、上記解説文にも、「遺伝的欠陥」「遺伝に因るもの」「生れる前から存在する機能低下」などという言葉が有るように、現代医学同様「(遺伝による)どうにもならない疾患」と言うイメージを払拭するに至れなかった(もしくは更に否定的な意見が通説となってしまった)事が現在まで「色覚治療否定説」として現代医学に引き継がれてきたのではないでしょうか?

※石原先生の「小眼科学」、須田先生による「石原忍の生涯」(参照)には、色覚と視神経とは何らかの関わりがあると思われる記述がありますが、一般的な医学界の考え方としては、現代医学同様、色覚異常は目の網膜の異常が見え方の違いと考えられていたと思えます。しかし、色覚異常による色の見え方の違いは、網膜の異常のみによって引き起こされていると言う確固とした証拠は、実際の所なかったと考えれば、すべて納得がいきます。

疑問として、「網膜部以外(視神経など)への通電によって何らかの変化はないのか」そんなことを考えてしまいます…。

さて、東京目白にあったクリニック(1977〜2001)の話になりますが、ここでも「サンビスタ」と同じような通電療法が行われていました。
ここでの通電療法は、目の網膜以外に脳や視神経を意図的に意識した、通電ポイントであった様に思えます。(他にも違いは有りますが…)

目白クリニックでは別のアプローチから原因を視神経、あるいは脳にもある事を見つけだしている様に思えます。勝手な想像ですが、そのクリニックが発行した本には、「石原説」や古典的医学書からの引用がない事(あえて省略していたとも考えられますが…)、初期、良導絡(日本で独自の発展をした(東洋)医学)と関連が有った事、会長の病歴が色覚治療開発の大本であると表現している事等からです。しかし、システムが、妙に「サンビスタ」と似ている事や、色覚チェックには、石原表を使う事にやぶさかでない事等、医学界の色覚治療(医療)にも精通されていた様に思えます。 花

そこで「サンビスタ」をクリニック風に使ってみると…?!!
(検証は、ここまでとさせていただきます。もうこれ以上書いても、今の私には、何もできないのですから…。)
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4-4 「石 原 説」か ら 考 え る「色 覚 治 療 (療 法)」

「治療不可」としている現代医学で、「色覚異常が治った」と言える状態とはどのような事を言うのかを調べてみると、あるウェブサイトには、「生殖細胞の色覚異常遺伝子を正常化すること以外にはあり得ない。たとえ(それが)出来ても、既に成人した色覚異常者が正常者と同様になることは出来ない。」 「色盲治療に時間と費用を注ぎ込むことは無駄。」と書いてあります。

ここまで書かれると、「色覚異常」とは名ばかりで、正常者と異常者は、ある意味、色覚に関しては、全く異質なもの同士であるとさえ思えます。「治療という概念そのものが現代医学での色覚異常には無い」そう言っても言い過ぎではないと私には思えます。「見え方の個性」あるいは「バリアフリー」として問題の解決を図るより仕方のないことと考えても差し支えないことと思います。

さて、石原先生が、石原式検査表を開発された時、「石原説」を元に、はっきりと発育不全という病気としての概念を持たれていたと私には思えます。それは赤緑異常が色覚異常者の殆どである事、が正常者と同等以上に見えている事、のみのみ正常者より劣っているのではなく、正常者との比較では双方共劣っている事、同じ兄弟でも症状にバラツキがみられる事等、発育不全(石原説)でなければ、それらを説明する事が出来ないからです。(現代医学が用いる理論(三原色説?)では、石原表に対する理論的説明や、色覚異常者が具体的に見ている色の世界に対する説明が出来ない。)

※「石原説」が正しいとすれば、同じくそれを理論的な根拠として作られた「石原式色覚検査表が、正常者と同じように読めるようになること」それこそ遺伝性を別にすれば「色覚が正常になること」として何ら問題がないと言ってよいのではないかと考えられることです。
「石原式色覚検査表」を「石原説に裏付けされた色覚表」と考えると、検査(スクリーニング)の為だけに開発されたと考えるより、むしろ、治療(訓練)に使用されることを前提として考えていたのでは?とも思えます。

「色覚異常に対する治療法が、石原表開発当時には、無かった為に、もしくは、その後の開発でも思うような結果が得られなかった為に、その使用法がスクリーニングのみとされるようになってしまった。」と考える方が自然ではないでしょうか?

よく「石原式色覚検査表を暗記して検査にパスした」などというネット上の書き込みを見ますが、裏返せば、「不正行為ではあるけれど、世間一般でも石原式検査表が読めることを色覚正常者と認める」という証明であるとも考えられます。 (これら、不正行為が困るのであれば、検査表の数を現在以上に増やす、または「石原説」をもとにした検査表コンピュータプログラムの開発をすれば事済むのではないでしょうか?)

色覚能力の改善、向上(出来れば「治療」と言いたい所ですが)には、遺伝子療法等と比較して簡易で、効果があり(実績があり)、また、その歴史もある(データがある)通電療法或いは東洋医学的療法が、一番、現実的ではないかと私には思えます。それを色覚異常に限って、遺伝子まで変えないと「治った、治療した」とは認めない現代医学に私は疑問を感じます。(現代医学に治療という概念が無いとすれば、そこには実績やデータそのものが無い?)
一部の眼科医、マスコミが主張する様に「石原表(石原説)」が色覚異常の本質(本当の姿)をとらえていない(差別を助長するだけの物でしかない)のであるのなら仕方のない事ですが…?   (尚、個人的には、東洋医学的療法に関する経験は、一切ありません。悪しからず済みません…。)
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